なぜスポーツで持久力を評価したがるか?

持久力は様々なスポーツで使われており、
実際の生活でも多く活用されている能力です。

そのため、持久力は一つの指標としてスポーツで評価される傾向にあります。

では、なぜスポーツではこの持久力の評価をしたがるのでしょうか?
スポーツにおける持久力の重要性に注目しながら考察してみたいと思います。

スポーツと持久力の関係

まずスポーツと持久力の関係性について考えてみます。

これは、言わずと知れず通常の多くの競技では最後まで運動をし続けることが持久力の重要性となります。
例えば、サッカーでは通常は90分、延長戦が入るとさらに30分程の時間競技時間があります。

途中にハーフタイムなどの休憩時間もありますが、約2時間近く運動し続けることが、
フルで出場するためには最低限必要な能力であるといえます。
この場合、持久力はしっかりとプレーをし続けるためには必要な力となり、
持久力が低い選手だと、途中出場または途中退場しないと戦力として使い物になりません。

もちろん、そのような戦略もあると思いますが、サッカーでは3人しか変更できないというルールがあるため、
途中出場を狙って練習をしていると、一流・一軍にはなれないといえるでしょう。

逆に、100m走や200m走などの短距離走の選手の場合はどうでしょうか?
これらの選手で必要な持久力とは100m~200m走りきることができることが重要となるため、
前述のサッカー選手のような持久力は不要となります。

こうやって考えてみますと、必ずしも高い持久力がスポーツに求められているとは思えません。

スポーツにおける持久力の評価

次にスポーツにおける持久力の評価ポイントについて考察してみます。

スポーツの中でも持久力が一番評価される競技としたら、マラソンやトライアスロンだと思います。
これらの競技では、長時間の活動が必要となり、相当な持久力が必要となります。
そのため、このような競技では持久力が高い評価基準となるでしょう。

逆に、サッカーの例で考えてみます。
サッカーでも120分(約2時間)運動する必要性があることもあり、
高い持久力が求められることは確かですが、
マラソンなどと比べてサッカーではポジションや戦況等により
運動量が大きく異なります。

たとえば、フォワード選手ならば主なプレー場所は攻めるポジションのため前衛となり、
相手側から攻められたときは前衛部分で守る形となるでしょう。

もちろん、フリーキックなどのセットプレイではこれらの選手も自陣ゴールを守るため戻ることもありますが、
すぐに攻撃に転じるためにも前線で待つことも多いと思います。

逆に、ディフェンダーのポジションの場合は、守りを重点になるため、
後衛で試合の展開を追っていく形となると思います。

これらの両選手はボール回しやポジション争いなどで常に活動しているとはいえ、
マラソン選手のように常に一定のペースで活動しているわけではありません。

ワールドカップなどの国際試合でもフィールドを歩いている選手もたまに見受けられます。

このように、持久力が必要な競技ではありますが、持久力に加えて技術面もかなり重要な競技となるため、
持久力が一番高い評価になる競技ではありません。

持久力評価と活用法

では、最後に持久力評価をスポーツに活用する方法について考察してみます。

前述の通りスポーツによって持久力評価が大きく異なるため、
単純な要素ではありませんが、どのような競技でどのような役割を果たしているかによって大きく変わってきます。

サッカーを例に挙げてみます。
チームの戦略として、大きくボールを回して相手を翻弄するようなプレイをするのであれば、
サイドバックやウイングのポジションの選手には高い持久力が必要となると思います。

また、いざというときに動けないと困るため、フォワードの選手も次に高い持久力が求められるかと思います。

逆に、ゴールキーパーなどはフィールドを駆け巡るという持久力はあまり高くなくてもよいのですが、
神経をボールに集中し、常に最後の砦としての役目を果たすため精神面での持久力が求められるといえるでしょう。

選手の性格や特性をうまく見つけ出したうえで、
チームの戦略に合わせるような人員配置をすることでよりチーム力として高めることにつながると思います。

また、持久力評価が高い選手については、その能力をうまく伸ばしつつ技術力を合わせることで、
オールラウンダーになる可能性も高いと思いますので、それらも考慮して育成計画を考えることがいいでしょう。

もし、個人競技の場合は持久力とスピードの関係性を自分の競技に合わせることで、
持久力評価を取り入れたらいいと思います。

短距離走の選手が持久力評価を高めるためのトレーニングを行ったとしても、
持久力はそこまで短距離走に必要な能力ではないため、逆に短距離走の能力を落としてしまうかもしれません。
また、800mそうや10000m走の選手とマラソン選手では持久力とスピードの関係性が異なりますので、
自分の競技に合わせた形で持久力を評価していくとよいと思います。

あくまでも客観的なデータとして評価を取り入れることで自分の能力を見直すことにもつながります。