持久力を高めるための高地トレーニングの効用

持久力を高める方法は色々とありますが、
その一つとして高地トレーニングがあります。

よく日本代表選手が、例えばオリンピックのような重要な試合に向けた
強化合宿として行われるトレーニングの一つとなります。

今回は、なぜ強化合宿などで高地トレーニングを採用されるのか、
高地トレーニングの効用などについて考察してみます。

高地トレーニングとは?

まず、高地トレーニングについて調べてみました。

高地トレーニングとは、
名前の通り普段住んでいる環境より標高が高いところで行うトレーニングとなります。

例えば、普段東京や大阪など平地でトレーニングを行なっている選手が、
長野や山梨など、標高が高いところでトレーニングを行うことです。

また、日本国内ではなく海外で更に高いところでトレーニングを行うことも、
代表選手の強化合宿では行われる傾向にあります。

では、なぜ高いところでトレーニングをするのでしょうか?

そこにはいくつか理由があります。

一つは、高地の方が平地に比べて気温が低いため、
暑い夏場でも運動がしやすい環境に当たります。
参考に、東京と軽井沢の気温の違いですが、
平均気温は大体5度近く低く、東京で35度ぐらいの時でも30度ぐらいとなります。

ただ、気温が低いからだけで高地で練習する訳ではありません。
例えば、屋内競技の場合はあまり気温さは関係ありません。

高地でトレーニングする大きな理由は酸素濃度が平地に比べて低いからとなります。
よく高い山を登ると酸素が少ないため、脳内に酸素が足りなくなり高山病になると言われます。

よく聞く話では、富士山を登る際に、途中で何度か体を慣らすために休憩をとると言われています。
例えば、富士山登山では、5合目や8合目で体を高地環境に合わせるために休憩をとることが推奨されています。

高地でのトレーニングはこのように涼しいこともさることながら、
気圧が低くなり酸素濃度が低くなるため、
体への負荷を増加したトレーニングを行うためにもってこいの場所となります。

なぜ高地トレーニングが持久力にいいの?

では、なぜ酸素濃度が低い高地でトレーニングを行うことが
持久力向上に繋がるのでしょうか?

酸素と持久力の関係性から考察してみます。

まず、持久力と言われるものは主に何を指すのでしょうか?
長く動くことが出来ること、
継続して力を発揮することが出来ること、
などがあげられると思います。

体を動かすために必要なものは、酸素とエネルギーとなります。
体全体に酸素とエネルギーを回すことで、
体のなかでの動力となります。

では、高地トレーニングのように酸素濃度が低いところではどうなるでしょうか?
酸素濃度が低いことは、通常の呼吸では酸素が足りなくなる状態となります。

そのため、酸素が足りない状態での運動となりますので、
通常の練習メニューでは酸素不足が原因で通常より疲れやすく感じたり、
思ったほど動くことできないと感じると思います。

そのため、体はより多くの酸素を取り込もうとするため、
呼吸の効率もよくなったりします。

また、高地でトレーニングを行なった後に
平地に戻った時は、酸素濃度が上がった状態での活動となるため、
前よりも能力が高まっている形となります。

効率よく高地トレーニングを活用する方法

では、効率よく高地トレーニングを取り入れる方法について考察してみます。

高地トレーニングを通常の練習メニューに取り入れることは
移動などを考えますと難しいと思います。

そこで、高地トレーニングの効果を考えますと、
本格的なトレーニングを行う前のコンディショニングとして取り入れる方法と
大きな大会や目標とする試合の数ヶ月前で、底力を増やしたい時に取り入れることが良いと思います。

特に高地トレーニングは持久力を上げること、
酸素を取り入れる事にとても効果的なトレーニング方法となるため、
ある程度、練習を行うためのトレーニングを行なった後、
実際のテクニカルな部分をより長く練習できるようにするために、
持久力をつけることが重要となるため、その時に入れることがいいと思います。

他にも、大きな大会や試合の数週間ほど前に高地トレーニングを行うことで、
実際の競技中により多く動くことが可能となります。

ただ、高地トレーニングは酸素濃度が低いこともあり、
体に多くの負荷がかかることを注意して、トレーニングを行なってください。