持久力と瞬発力のバランス

運動をするにあたり、持久力と瞬発力、どちらもともに鍛えていくと思います。

できれば両方の力を総合的に高めていければ理想的なのですが、
使う筋肉の種類や鍛え方などが異なるため、
実際には難しいかと思います。

たとえば、マラソン選手と100m走の選手を比べていただければわかりやすいかと思います。
どちらも、走るという競技の選手となりますが、
片や持久力に特化した選手となり、
もう一方は瞬発力に特化した選手となります。

競技によって使われる力が異なるため、
選手の体を見ても体つきが全く異なることもわかります。

では、持久力と瞬発力、どちらをどのように鍛える必要があるでしょうか?

もちろん、競技によって鍛える内容が変わると思いますので、
今回は、持久力と瞬発力、それぞれを考察したうえで、
バランスに注目して考察してみます。

持久力とは

まず持久力について考えてみます。

持久力は、長時間運動・活動をし続ける力となります。

そのためには、エネルギー効率を高めて活動を続けるための能力を高める必要があります。
エネルギー効率を考えると人間のエネルギーは食事によって得られる栄養素が
体全体を巡り、はじめて様々な活動につながります。

そのため、持久力で重要なことは筋力もさることながら
心肺機能と循環器となります。

心肺機能を鍛えるためには、心臓をしっかりと動かすための有酸素運動をすることと
しっかりと呼吸をすることとなります。
有酸素運動ではしっかりと呼吸をすることとなるため、肺活量を鍛えることにつながり
それがベースとなりさらに呼吸がしやすくなります。

また、循環器では血と血管も重要となります。
例えば、酸素を運ぶのは鉄分から作られる赤血球(ヘモグロビン)であり、
同様にエネルギーの元なる栄養素もすべて血管を通って体中に循環されます。

そのため、できるだけきれいな血を作ることと血管を保つことが実は持久力向上につながります。

心肺機能を鍛えることとと循環器をきれいに保つこととが持久力を高める重要な要素となります。

瞬発力とは

では次には瞬発力について考察してみます。

瞬発力は文字通り瞬発的に使われる力となりますので、
一瞬でどれだけ力を発揮することができることが重要となります。

ここで力を発揮するのは筋力となります。

バネを例にしてみます。
硬いバネを使ってボールを飛ばすには、相応の力を使ってバネを縮める必要があります。
しかし、その分バネによってボールは遠くに飛ばされることでしょう。
逆に、そこまで硬くないバネを使って同様のことをした場合、
前者に比べて飛距離や飛び出す速さなどが異なると思います。

このように、人間の筋力をバネのように強くすることで瞬間的に出せる力が異なってきます。

瞬発力を高めるために必要なことは、2点あります。
一つは筋力を高めることで、もう一つは柔軟性を高めることとなります。

筋力は単純なバネの力とはなりませんが、
単純な物理の法則(フックの法則)を筋力に当てはめてみます。
このフックの法則は F(力)=K(バネの持つ固定値) * x (伸縮した距離)となります。
ここで、力は筋力と置き換え、バネの固定値は単純な筋力とし、伸縮する(した)距離が柔軟性となります。

力を高めるためには、筋力値と伸縮性の二つがかけ合わさった力となるため、双方を高めていく必要があります。

筋力はウェイトトレーニングや筋トレなどで鍛えることが可能です。
伸縮性はストレッチによって高めることができます。

なお、逆に伸縮性がない場合、怪我や故障になりやすくなるため、
運動をするのであれば必ずストレッチなどで伸縮性を保つようにしてください。

持久力と瞬発力のバランス

最後に、持久力と瞬発力のバランスについて考察してみます。

実はマラソンの選手も100m走の選手も持久力と瞬発力の両方を兼ね備えています。
もちろん、それぞれの割合はことなります。

たとえば、マラソン選手に瞬発力がないと早く走ることはできません。
一般のマラソンランナーでは5時間や4時間、3時間で完走するとしています。
逆にマラソン選手となると、2時間ぐらいで完走します。
この違いは、もちろん持久力もさることながら、早く走るための筋力・瞬発力となります。
長時間速く走ることができるちからとなります。

しかし、マラソン選手の瞬発力は長距離に特化した力となるため、
100m走などの短距離走では力を発揮することはできません。

逆に100m走の選手を見てみますと、100m、10秒前後ですべての力を出し切る競技となります。
100m走の選手に必要な持久力は最高速度で少なくとも10秒程走りきることができる力となります。

このように、運動には両方の力が必要となるのですが、
自身が行う競技をよく考えたうえでどちらの比率を上げる必要があるかを検討してください。
そして、練習内容を瞬発力なのか、持久力なのか、または技術なのか、をしっかりと考えたうえで、
意識して練習することで効果も高まります。